外出しにくい今、たまには真面目な話を家でじっくり考えてみませんか?
テーマはタイトルのとおりです。「批判」という言葉について私の考えを主張してみます。
みなさんは「批判」という言葉がネガティブなニュアンスを持っていると思われるだろうか。例えば相手を攻撃したり、言い負かしたり、ともすると相手の足を引っ張るような行為だと思う方もいるかもしれない。結論から言えば、私の考えは否である。批判という語にはネガティブな意味も、あるいはポジティブな意味もないと考えている。簡単にいえば、「賛否両論」の「賛」でも「否」でもないということである。
言葉の意味を知りたいときはまず辞書を確認することだ。
「①物事の可否に検討を加え、評価・判定すること。 「学説-」 「 -を仰ぐ」」
そらみろ、批判は賛否のどちらかを意味することばではない。
しかし、辞書には複数の意味が載っている。
「②誤っている点やよくない点を指摘し、あげつらうこと。 「政府の外交方針を-する」」※1
……。
これはネガティブな意味にほかならない。
辞書が全て正しいことを言っているとは思わないが、辞書というのは世の中で使われる用法をフィードバックし、改訂、アップデートを重ねていくものである。
このことを「批判」の項に当てはめるならば、仮に原義的にはネガティブな意味がなかったとしても、世の中ではそういう意味で批判という語を使っていることを示している。
(ちなみに他の辞書でも大きな違いは認められなかった。)
次にタイトルにある「非難」を見てみる。
「人の欠点や過失などを取り上げて責めること。「不実な態度を―する」」※2
これは「批判」の②の意味とさほど変わらないように見える。
私の主張は間違っていたのだろうか。現時点では結論は下せないし、まだ言いたいことがあるが、あまり長くなると読む気が失せると思うので、今回はここまでにしておきたい。
※1 大辞林「批判」(第3版)https://kotobank.jp/word/%E6%89%B9%E5%88%A4-612181 (2020/05/15)
※2 デジタル大辞泉「非難」https://kotobank.jp/word/%E9%9D%9E%E9%9B%A3-611914 (2020/05/15)
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