プロ野球の開幕予定日が6月19日になったと報道がありました。
油断はできませんが少しずつ日常が戻ってくるといいですね。
野球が見れない日々が続いて、プロ野球ファンはうずうずしていることと思います。せめてもの野球成分の摂取のために、野球の話をしましょう。
今回は「打球判断」です。
ピンとこない人もいるでしょう。
説明と、この記事での定義をします。
打球判断は、打者がバットで打った球がどこに飛ぶかを予測することです。
具体的に言うと、こういう画面から最終的に打球の落下点を予測することです。
打球が上がったらホームランになるのか、内野ポップフライになるのか、バックネット裏に飛んでいくのか
転がれば内野を抜けるのか、三塁線を切れてファールになるのか、サード正面のゴロになるのか
この判断はおそらく経験によるところが大きいでしょう。
それこそプロ野球選手だって、打った瞬間の打球から落下点を予測します。
そこから守備の第一歩を踏んで素早い反応をすることで、広大な守備範囲を披露することができます。
噂として、中日の大島外野手はバッターが打った瞬間に打球がどこに落ちるか分かるそうです。
これは余談ですが、アニメ「メジャー」でこんなシーンがありました。
夜になってグラウンドに呼び出された吾郎たちは真っ暗な中で外野ノックをさせられます。
真っ暗なので当然誰も捕れないのですが、草野という守備ウマ野郎だけが捕球できたのです。
そのからくりは、ノッカーだけを照らす車のヘッドライトでした。
打った瞬間に一瞬だけ見える打球から落下点を予測していたんですね。
さて、私たち一般野球ファンは、これらと同じことをしていることがお分かりいただけると思います。
打った瞬間いったと思って(無論HRだと思って)わっと叫んだら平凡な外野フライということもしばしば。
今回は私が個人的に印象に残っている、ごく最近に絞った、「打球判断」を2つ紹介します。
1つ目は、2018年日本シリーズの”アレ”です。
我らが広島東洋カープ対SBホークスの第5戦。
10回ウラのホークスの攻撃で広島の守護神(当時)中崎から柳田悠岐選手が放った当たり。
もう思い出した方も多いでしょう。
結果から言えばサヨナラHRだったわけですが、これが妙なものでした。
なんとバットを折りながらのHRだったのです。
私もTVで観戦していましたが、このときのことをよく覚えています。
打った瞬間バットが折れたのが分かりました。
しかし同時に「ん!?」です。角度といい打球速度といい”怪しい”当たりでした。
私は即座にリモコンを手に持ちました。数秒後、打球は無情にもスタンドへ。
気づいたらTVの電源が切れていました。
たぶん、球場が大歓声に包まれるより早く私の部屋は無音になっていました。
2つ目は2019年のプレミア12・決勝戦。
大会が始まってから力を発揮できていなかった、山口こと、暴行前科投手がボッコボコに打たれた直後のことだったと記憶しています。
(「TOKYOの山口メンバー」が案の定打たれたことにいら立ちを感じつつ、どこか安堵した自分もいました。)
そんなイライラを吹き飛ばしてくれた山田哲人選手の当たりです。
これこそ””打った瞬間””というやつでした。
私はお酒を飲みながらTVを見ていて、打った瞬間叫んだことを覚えています。
近所迷惑ですが、普段は一日でひとことも言葉を発さないことが多いので、許してもらえたと思います。
山田選手の一発は、打った瞬間から、試合展開からのイライラも、私の声帯のひどいなまりも吹き飛ばしてくれるものでした。
さて、野球が見れない日々はもう少し続きますが、この文章で野球ファンのみなさんのモヤモヤが少しでも晴れていれば幸いです。
みなさんの記憶に残る「打球判断」はありますか?
ぜひ過去の名勝負を、一人暮らしのさみしさやむなしさや辛さや一人で部屋で叫んだあとのなんとなくいたたまれない気分とともに思い出して、いつか開幕するプロ野球を期待して待ちましょう。
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