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2021/12/08

やよい軒のすき焼き定食に物申す

 あれじゃあリピーター獲得できんだろ、という話

やよい軒ですき焼き定食を食いました。正直残念でした。

なによりも肉が少なすぎる。

いや、分かってはいるのだ。味自体は申し分ない。さらにご飯のおかわり自由まであってあの値段(890円)なのだ。十分すぎるほどのサービスである。利益を出すには肉をあの量に抑える必要があったのだと、理解はできる。

しかし、問題はまさに、ご飯のおかわり自由なのである。

どういうことか。

あの肉の量では、ご飯がおかわりしようがない!

やよい軒の売りはご飯だ。(自称しているから間違いない。)

にもかかわらず、おかわりができないおかずを提供して何になるというのか。割下で飯を食えというのか。

さらに言えば、うどんでかさ増しまがいのことをするのは印象が悪い。決してうどんが不味いと言っているわけではない。むしろ味は良い。しかし、さすがにうどんではご飯が食えない。

すき焼きは、「ハレ」のごちそうであると思っている。特別なときに食べるものだ。もちろん、そんなすき焼きを日常の定食屋のラインナップとして用意している価値は理解できる。しかし、それでも、日常の中のちょっとしたぜいたくとしてすき焼き定食を食べようとする客は何を求めているのか。あんなさびしい量の肉ではないはずだ。

これは、やよい軒がケチだという話ではないと思っている。どちらかというと、戦略の問題である。客の印象の問題と言ってもいい。

やよい軒は鍋を推しているようだ。


いわば、今の季節の「看板」である。これを目当てに来る客もいるはずだ。

初めて来た客、もしくはすき焼き定食を食べに来た客があの少ない肉を目の前にしてどう思うだろうか。ご飯おかわり自由なのにうどんを出されて途方に暮れるかもしれない。少なくとも、「本気」というには内実が伴っていない。

解決策はある。ただ否定するだけではつまらない。

やよい軒は「肉増・すき焼き定食【牛肉2倍】」(1290円)を提供しているのである。これこそ、ハレのごちそうにふさわしい肉の量ではないだろうか。この肉の量でこそ、すき焼き定食を目当てに来た新規客を満足させられるのではないか。

確かに、手頃な値段ですき焼きを提供しているというのは強みではある。しかし、それを目当てに来た客を常連にして成功といえるのではないか。「本気」とまでいうなら、むしろ採算をギリギリまで切り詰めて、すき焼き定食自体では利益がでないぐらいに設定し、リピーターを得るぐらいの「本気」を見せたほうがよいのではないか。

あの残念な肉量のを標準として売るから「こんなもんか」と思ってしまうのだ。私なら、890円の方を「肉少なめ」として提供する。そうすればすき焼き目当ての客はふつう標準の方(現行設定の「肉2倍」)を選ぶだろう。そうすればガッカリ感はなかろう。

やよい軒は自らの強みを活かすべきである。それはご飯おかわり自由であり、味の良いおかずだ。しかし質だけでは足りない。おかずは量があってはじめておかわり自由が活きる。新規客がガッカリしないようなメニュー設定を再考してほしい。

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